ゆあれと冬嶋

「女史!」
「なんだよ」
「腕相撲しない?」
「なんで??」
「どちらが上か、教えてやろう」
「俺が下だと言うのか!?」
「きゃっきゃ」
「古備前ごっこで喜ぶな。あと私の発言に許可なく『??』と付けるな」
「今のは私じゃなくて桜間さんですが……」
「傘子……お前……」
「あっメロドラマ。きゃっきゃ」

──ゆあふゆ


踊り場に落ちていたピンク頭に、あらあら、写真を撮って呟いてやりたかったわねと言うと、無言で低く唸った。

「『元気出ね〜〜』とか呟かないの?」
ゆらりと転がり、壁に向いてもそもそと言うのは、「笑ってられないときは、呟かないの」と答えているらしい。力のない背に触れてやりたくなる。悔しい。

──ふゆあれ


感嘆符10連で検索されている。ボールドの横にまだ並ぶ「!」を、これはうるさすぎると指差すのに、いやこれは必要十分な連打、いや不要、とやり合っていると、ライティングデスクから反故紙が飛んでくる。『どっちもうるさい』。原稿中の者がもっともえらいメゾンである。ごめんなさい。表に出よう。

──と、蔦子ちゃん