2022.12.06 15:00桜間さんが風邪を引くメゾン猫ゆゆ+喋蔦子 鉛筆で何か書いていた。かりかり、かりかり。黒鉛が潰れ、紙に木が擦れる。かり、かりり……。目が覚めても、音は続いていた。めがねをかけて、ドアをそっと開くと、なー、と、何か鳴いた。「ねこ……」 白い猫が、灰色の瞳で見上げていた。首に空色のリボン。親しげに、なー、と鳴いて、足に擦り寄る。